第一段階(1~6時間目)(最短技能教習9時間・・・2時間超過)


 毎週土曜日の午前あるいは午後の連続した2時間の教習を計画していますが、自動二輪の教習では先生1人当たり教習生2人を指導するとのこと、しかしながら、普通と大型の混成教習はできないとのこと、そして月によって対応できる先生の人数が変わるとのことで4輪教習と比較して予約を入れづらいとのことでした。教習間隔が開かぬよう平日夜間の教習も考慮する必要があるかもしれません。4月からは毎週の副業先での仕事の前後にも教習を受けようかと思います。初日の予約は教習開始が3月9日(月)以降なので、初日の予約はとりあえず同週末の14日(土)の午後に入れました。

 

第1日目(1時間目)2015年3月14日(土)

 本日は記念すべき北陸新幹線金沢ー東京間開通の歴史的な日でしたが、個人的には教習初日でした。自動車学校に向かう途中の車窓より上下4本もの新幹線E7/W7系車両を拝むことができました。新幹線の颯爽とした姿をここ富山で見ることができて夢のようでした。昨日までは季節外れの豪雪と土砂降り雨だったのですが、曇り空の中、教習中は日が差すこともあってポカポカ陽気でした。自動車学校の受付の方に今日より教習開始である旨を告げると、教習時間になったら例の二輪小屋で待つよう指示され、薄緑色の教習原簿と原簿取り出しに使う磁気カードをいただきました。本日は、はつらつとした若い先生より人のよさそうな青年とおっさん丸出しの私の二人が指導を受けました。まず、入校時に受けた適正検査の結果についての説明を伺いました。いただいた検査指導助言票に記載された結果はほとんどの項目で満点か、それに近い評点でしたが、自分をよく見せる傾向の項目の点だけがなぜかやや低かったでした。運転に適しているとの総合判定だったので、ホッとしました。普通免許の教習を受けた際もそうでしたが、この検査結果は妙に自分の性格などの特徴を掴んでいるなあと感心しました。先生より自動車学校限定配給品というイボイボ付軍手みたいな手袋(軍手そのもの)をいただきましたが、ライダーグローブがあったら良いとの一言もしっかりありました。

 過日の入校時に引き起こしやセンタースタンド立て等を経験していたので、1時間目はCB400の操作方法を一通り教わった後、センタースタンドを立てた状態で、乗車姿勢の確認、ニーグリップ(内膝でガソリンタンクをぎゅっと挟むこと)、両足の置き方、ハンドルの握り方、エンジンのかけ方と緊急時のキルスイッチによる停止の仕方、右手前輪ブレーキレバーと右足後輪ブレーキペダルでのブレーキ操作法、右手スナップによるアクセルワーク、左手クラッチレバーと左足ギアペダルによるギアチェンジのやり方等々を矢継ぎ早に教わりました。頭の中では理解しつつも生まれて初めてのため、頭と実際の両手足の動きとのギャップが大きく、円滑な操作の難しさを実感しました。慌てず確実な操作ができるようにとの先生の指導があり、ギヤと方向指示器の適宜の指示に従った操作を数分間練習しました。

 その後、白いゼッケン番号の付いた胴部プロテクター(たまたま11番を選択しました)、エルボーパッドおよびニーパッドを着け、先日購入したおニューのヘルメットを被って、いよいよの走行となりました。雨天時には防具の上からカッパを着るそうです。二輪小屋にほど近い小さな広場みたいなところにバイクを運び、前方に置かれている古タイヤを目指して約5-6 mの直線距離を1速ギア(ローギア)で左足を出しつつも右足はステップに乗せた状態でのゆっくりとした発進、走行とブレーキングを練習しました。発進時の半クラがちょっと難しいでした。停止時にはクラッチを切ってから前後輪ブレーキを掛けて止まり、左足を着いてから、右足を着き、左足をステップに乗せてギアをニュートラルに入れ直し、クラッチを戻して、両足を使って発進場所まで後退してといったことをしながら、再び発進操作を繰り返しました。クソ重いCB400の取り廻しに悪戦苦闘しながら、車とはちょっと違う排ガス臭をなぜか心地よく感じつつ、あっという間に50分が経ちました。

 

第1日目(2時間目)2015年3月14日(土)

 10分間の休憩の後、2時間目に入りました。1時間目後半に行ったことの動作復習を数回行った後、距離を約10-15 mに伸ばして、1速と2速ギアの使い方を繰り返し学びました。3-4 m毎に倒した複数のパイロンを目印にしてオーバルの直線部分を走りつつギアを2速まで上げ、直ぐに1速まで落として停止し、ニュートラルに入れ直して降車し、引き回して乗車し、また同様に直線部分を走るということを何度も何度も練習しました。歳なのか、バイクに乗ったり降りたりを繰り返すうちに右足が疲労して上がりづらくなりました。おまけにCB400の車重が接地した足に圧し掛かり、バイクを倒すまいと気合いを入れて乗降車していました。先生より耐えられない場合は倒れて体を守るよう指導されました。先生より教習コースに出てさらに練習をするようにとの指示で、教習コースを使ってオーバルを大きくして約30-40 m程の直線距離で3速ギアまでの使い方を練習しました。数台の教習自動車が走行しているコースでの発進時の安全確認(左後方目視、左ミラー、右ミラー、右後方目視、右ウインカー、そしてもう一度右後方目視)と低速維持による発進に手こずりました。また、右ウインカーの切り忘れも幾度かありました。コース上を異様に遅く走っている教習自動車(私も車の教習第一段階ではおっかなびっくりだったなあ)に合わせる発進のタイミングが良くわからず、焦ってクラッチを速く離すとカックンとエンストしてしまうことが多々ありました。また、前後輪ブレーキの配分もよくわからずガクッと止まったりもしました。発進時のアクセルワークと半クラッチキープや停止時のブレーキングを難しく感じました。ここでもヘトヘトになりながら乗降していたことは言うまでもありません(笑)。しかし、時々日の差す曇天だったため、土の香りのする初春の風を切っての走行はとても爽快でした。先生の適切な指導を受けての繰り返しの練習で2時間目の教習もあっという間に終わりました。本日から始まったばかりのバイク教習ですが、楽しさを感じました。

 夜間教習は4月からとのことなので、次回は来週21日(土)の午後(夕方)に2時間の予約を入れて初日の教習を無事(?)終えました。親指付け根、くるぶしや股関節の辺りの鈍い痛みから明日以降に襲ってくるだろう各所の筋肉痛を予感しつつ、教習所を後にしました。帰路、AT4輪車の運転はつくづく楽だなあと率直に思いました。

第2日目(3時間目)2015年3月21日(土)

 1週間ぶりの教習でした。先週できたはずの発進と2速ギアチェンジがさっぱりできず、おまけに停止時にエンストしてしかも転倒してしまいした。先生がどうしたのかと慌てて駆け寄ってくださいましたが、1週間前に体験したことを体がすっかり忘れているようでした。とりあえず練習するようにとの指示を受け、何度も練習しましたが、エンストとアクセルの空ぶかしの繰り返しでとても動揺しました。先生は見かねて、慌てずに確実に操作できるように練習するようにとアドバイスしてくださいましたが、今日の2時間でギアを1-3速あるいは4速まで使った外周走行と安全確認や周りの交通状況を判断しながらのコース走行までできるようにとのプレッシャーで、ギアチェンジの失敗やらエンストやらでこの先教習を続けられるのか、大丈夫なのかという不安感でいっぱいになりました(先生もこのおじさん大丈夫かいなといったお気持ちだったでしょう)。とりあえず、1時間目で外周走行までやらせていただきましたが、視線を落として走行したり、ギアチェンジがぎこちないなど問題点が超多しの状態の中、あっという間に50分が過ぎてしまいました。   

 本日の同時教習では前回とは異なる青年(話しかけるときちんと返事を返してくれる好青年でした)でしたが、彼の操作と走行は非常に安定しており、歴然とした差をひしひしと感じました。このままではまずいという焦りと不安感いっぱいの休憩時間になりましたが、先生と青年が明るく話しかけてくれたり、私の稚拙な質問に答えてくださったり、話を合わせていただいたりして少し心が和みました。

 

第2日目(4時間目)2015年3月21日(土)

 次の時間は頑張るぞと気合を入れ直しての2時間目でした。まず外周走行を復習後、コース走行の教習に入りました。発進後にクラッチを直ぐに離してしまうため発進時のエンストが多発し、また、直線走行時の加速とシフトアップ、カーブ前での減速と2速ギアへのシフトダウン走行中にギアを何速に入れたかのかわからなくなったり、停止時に1速に落とし忘れたり、さらには方向指示器を切り忘れたりと散々な走行でした。先生も見かねて、とりあえず1時間の補習を入れるので、確実な操作ができるようにきちんと練習していきましょうとの温かいお言葉をいただきました。

 今日の教習の時間帯では第一段階の4輪教習車が4-5台、また、中型と大型のトラック教習車も2台走行している中でのコース走行だったこともあって、神経も磨り減ってしまい、走行中に胃がキューと動いて痛くなりました。身体がストレスフルな状態に反応していることをなぜか客観的に感じました。で、2時間目もあっという間に終わってしまいました。ところで、一方の好青年の教習ですが、1本橋に挑戦していました。凄いです。

 来週は1時間のみで、今日の復習教習となるとのことでした。このようなガビーンな有様で教習を進めることはできないことを理解しつつも、ぜんぜん上手くいかなかった今日の教習に口惜しさと情けなさで教習所を後にしました。先週感じた楽しさはどこかに吹き飛び、不安な気持ち満載で帰路につきました。大丈夫なのか俺?


第3日目(5時間目(4時間目の補習))2015年3月28日(土)

 前回から1週間経って、また、前回のことが頭から離れず全く自信の無い状態で教習を開始しました。先週入れた予約では1時間のみの教習(復習)とのことでしたが、キャンセルがあったのか、先生が気を利かせて(?)2時間目も入れておいてくださいました。1時間のみの気持ちで教習に臨もうとしていたので、どうしようかと迷いましたが、2時間連続のほうが良いかと思い承諾しました。同時教習は先週と同じ好青年でした。好青年の運転操作はとても上手でした。今日の1時間目はコース走行の復習とのことで、前回と同じことを練習しました。エンストはほとんどせずに発進できるようになってきました(まだ全く無いというわけではない)が、ギアチェンジが思うように滑らかにできず、走行中にやっぱり何速に入れたかわからなくなったりしました。また、方向指示器や安全確認もまだまだの状態でした。さらには緊張のため、停止時に左足を着くとガクガクと震えている有様でした。見かねたのか先生がずっと付き添っていただき、要所要所でまずいところを注意していただきました。何周も走るうちになんとなくコツというか要領が頭で解るようになってきました。また、アクセルを操作した時の感触や速度の出方、エンジンの音や振動からギアが何速になっているかもわかってきたような気がしてきました。身体も徐々にですが反応してくれるような気持ちになってきました。信号待ち時に1回だけ立ちゴケしましたが、後はすんなり走行できるような状態になってきました。まあまあでしょうとの先生の掛け声が聞こえ、休憩となりました。50分の教習時間があっという間に過ぎました。一応復習課題はOKとのことなので、2時間目の課題に進むことになりました。良かった。ところで、休憩中にしまったことに気付きました。なんと胴部のプロテクターを付け忘れていました。黒いジャンパーを着ていたせいで先生も気付かなかったようです。身を守るものなので、次から気を付けて着るようにしようと思った次第です。

 

第3日目(6時間目)2015年3月28日(土)

  2時間目の教習は安定した低速走行とバランスを保った走行とのことで、1本橋とS字およびクランクの各走行を練習しました。どれも難しいコントロールを必要としましたが、1速のままで半クラッチと後輪ブレーキを使って低速を維持するのが必須とのことでした。見様見真似でやってみたところ、意外と出来るようになり、先生より低速安定性は良いとのお声をかけていただきました。1本橋はすっと乗ってしまえば、8-9秒台で渡ることができました(しかし、すっと乗れない時はあっさりと落ちてしまい、計6回乗って2回はダメでした)。S字走行は進入速度を半クラッチと後輪ブレーキで落としつつハンドルを軽く操作することでできるようになりました(計6回チャレンジして、足つきは2回でした)。クランク走行はほとんど失敗せず、すべてOKでした。何度も練習するようにとのことで所定のコースをくるくると回っていました。コース進路中には見通しの悪い交差点もあり、優先車線上を4輪教習車が4-5台走っていましたが、それらを意識した安全確認と走行も徐々にできるようになってきました。気が付くと6時間目もあっという間に終わりました。

 本日の1時間目と2時間目を通しての反省点として、乗車姿勢が挙げられます。まだおっかなびっくりなので、腕と肩に力が入ってしまい硬い上体になっているとのこと、乗車中に出来るだけ前に座って腕を下げるように意識しているのですが、気付くと硬直しています。次回はシミュレーター教習1時間と場内教習1時間の計2時間とのことで、また1週間後に予約を入れて帰路に着きました。

 道中、全国展開のバイク屋を見つけたので思い切って寄ってみました。以前であれば興味をそそられないよう寄ることを躊躇していたかと思います。人当たりの良い店員さんの説明に救われながら、いろいろなバイクを目の当たりにするうちに免許を取ることができたらバイクを運転したくなるのだろうなと楽しい妄想に浸りました。