卒業検定


第13日目 2015年5月13日(水)

 いよいよ検定の日を予約することになりました。思い起こせば、2月28日に説明会に参加して入校してしまい、今に至りました。検定日に自動車学校への来所は13日目となります。上手くいけばこれで自動車学校への通いは終わりとなります。これまで続けることができた原動力の一つは、子供の頃に視聴した"Chips"でした。カリフォルニア州の郡警察の大型バイク要員に係るドラマを食い入るように観ていました。

 教習中にいろいろと声とかけていただきながら、励ましとご指導いただいた多くの先生方との関係もこれで最後になるかと思うと寂しさも湧いてきますが、検定に合格してから感傷に浸ることにします。まずは、気合いを入れて臨みます。バイク屋に通い始めて大型バイクのカッコよさに魅了されつつあるので、大型二輪免許の取得も将来の夢として抱いておきたいと思います。

 前回の第二段階みきわめより5日経ち、とうとう検定当日を迎えました。前日は仕事の関係で飲み会があったのですが、飲酒量をセーブして1次会のみで帰宅して早めに床につきました。しかし、緊張のためか、浅い眠りとなってしまいました。少し早めに起床してシャワーを浴びて気分を整え、午前8時30分の集合時間に余裕で間に合うように自動車学校に向かいました。入校説明会の時にいっしょだった大型二輪教習の方(私より数歳お若い)が既に待機されており、すぐに話始めることができ、お互いに緊張をほぐして時間まで待っていました。

 検定員の先生より二輪小屋で支度(プロテクターの装着等)して待っているよう指示がありました。そのころにはもう一人の若い教習生(大型二輪)がおり、今日の検定は3名(大型二輪2名、普通二輪1名(私))とのことでした。二輪小屋で準備して待っていると検定員の先生よりゼッケンが手渡され、私は3番目(最後)でした。検定開始前に二輪小屋の周囲をぐるっと廻って慣らし走行をし、降車後、検定開始とのことでした。検定に際しての諸注意を伺い、特に減点対象や検定中止対象について詳しく説明を聴きました。右足付きも減点とのことですが、くれぐれも検定中止対象にならないよう走行して下さいとのアドバイスをいただきました。

 大型二輪の方々より検定が始まりましたが、これまでとは全く異なる雰囲気で否応なく緊張感が高まってきました。二番目の方と検定についていろいろと話しながら緊張を和らげつつ、1番目の方の安定した走行を見守りました。やはり緊張のためか何のことはない箇所でのコース取りを勘違いしたようでしたが検定員よりアナウンスがあり、外周を回ってコースに戻るよう指示がありました。このような安定した走行ができる方でも緊張するのかと思ったとたんに心臓の拍動の高まりを感じてしまいました。もしかしたらとの不安感やネガティブな気持ちが出てきてしまいそうでしたが、コースを今一度確認しつつ気持ちを落ちつかせました。1番目の方の走行が終わり、二番目の方が呼び出され、次の検定が始まりました。この方の運転は非常に上手く、安定した走行をしていました。急制動で多少速度超過ぎみだったようですが、無事済んだようでした。

 いよいよ私の出番となりました。検定車(黄色バイク)がコース脇の空き地に停めてあったので、それを出して発着点まで持ってくるよう指示されました。教習を始めたころは重たく感じたCB400SFを今ではある程度自由に動かせるようになり、何か相棒のような存在に思えてきました。最初は慣らし走行ですが、検定を意識して発進までの動作・操作をリハーサルしました。インジェクションタイプの反応が素早いのか、多少エンスト気味で発進しました。特段問題ないと思ったところ、左折がかなり大回りとなってしまい、冷や汗をかいてしまいました。発着点で降車し、エンジンを切り、サイドスタンドを立てて、検定開始を待ちました。検定員の先生とアイコンタクトできたので、右手を大きく上げて検定スタートとなりました。これまで教わってきたことや覚えたことの集大成なのだなあと思いつつ、緊張が解けて少しずつ冷静になってきた自分がいました。各課題や走行・一時停止・発進時の動作や安全確認等が不思議と上手くできているように感じつつ、検定を終えました。途中、ギア確認のために右足付きを1回、一時停止後の発進でプスッとしたエンストを2回やってしまいましたが、大きなミスは特に犯していないようでした。プロテクターを外して、二輪小屋で待っていると検定走行に対する雑談的な会話をいくつか皆で交わしましたが、検定員の先生も私たちもにこやかな和らいだ雰囲気でした。これから教室に移動して結果発表するとのことで、皆で話しながら移動しました。検定中止対象になる走行やトラブルはなかったので、3人とも合格間違いなしとの認識でした。

 教室に入ると、やはり全員合格との先生より発言があり、3人とも思わず笑みを浮かべました。各自の走行に対するコメントがあり、私の場合は合図が遅れ気味であるのと、多少ふらつくことがあったとのことでしたが、検定中は暴風並の横風が吹き荒れていたため、特に問題ないとの講評でした。卒業にあたっての超過時間数計3時間分の支払いと夜間教習として支払った額より夜間教習しなかった分の差額の払い戻し清算、卒業証明書の交付や免許センターでの手続き等について説明があり、路上運転時の諸注意についても伺いました。最後に視力検査を行った後、無事卒業となりました。大型二輪を合格されたお二人からは、次は是非大型二輪にチャレンジするようにとのエールをいただきました。済んでしまえば、意外とすんなり(計3時間の超過でしたが・・・)卒業することができました。まだ、免許交付されていませんが、もうすぐ中年ライダーの仲間に入れてもらえるのかと思うと嬉しさがこみ上げてきました。ここの自動車学校では、卒業生を会員とするツーリングクラブがあるとのことで、もちろんクラブへの参加希望を伝えました。

 以上で、普通自動二輪教習記 2015を終わりにします。教習を開始して間もない頃は卒業までかなりの時間を要するだろうと気弱な思いを抱いていましたが、あっという間でした。このホームページがこれから免許を取得される方々のご参考になれば幸いです。ここまでお読みいただきどうもありがとうございました。

 

おまけ 2015年5月18日(月)

 運転免許証に普通自動二輪免許の併記をしてもらうため運転免許センターに行ってきました。新たな免許を併記すると現有免許の更新は必要なくなるとのことで、更新手続きすることなく、また、更新講習を受けずに済みました。交付された新免許証には普自二が加わり、交付日等に係ることが裏書されていました。まだペーパーですが、免許を交付されたことで中年ライダーとして安全運転に努めようと心に誓いました。免許取得後1年間は当該免許について初心運転者期間であるので、特に気を付けようと思いました。