大型自動二輪 卒業検定


第11日目 2015年8月24日(月)

 いよいよ、この日がやって参りました。数日前に有給休暇の申請手続きをしようとしたところ、夏季特別休暇がまだ1日残っているとのことで、これを申請していました。なので、今日は1日まるまる休みです。ちょっともったいなかった気もしますが・・・。少し早目に目覚めたので、シャワーを浴びて気分を整えました。本日の検定は朝8時30分より開始とのことなので、遅れぬよう早目に家を出ることにしました。自宅より自動車学校まで20 km程の距離があるためでした。7時30分に家を出て、愛車のセレナに乗り込み、渋滞に巻き込まれることなく、30分程で着きました。ロビーで待っていたところ、8時30分に検定を受ける者が呼び出されて別室に案内されました。本日の二輪車の検定では、大型2名と普通1名の計3名でした。大型の方はみきわめ時にご一緒した方でした。みきわめ時の走行順が私からでしたが、検定順もそうでした(^_^;)。

 普通自動二輪の検定時には、検定員の先生より口頭で諸説明と諸注意が申し渡されましたが、今回、教習原簿と検定採点票が配られました。免許証と自動車学校のIDカードを渡した後に、それらに目を通しながら、結構長めの諸説明等を伺いました。本日の検定コースは第二コースとのことでした。第二コースは、第一コースと比較すると進路変更の数が少なく、走り易いコースであると思いました。検定に関することでは、コース走行経路の間違いについては対象外とするものの、操作や走行は対象となるので留意すること、減点対象は20点、10点、5点と細かく設定されており、さらにはくれぐれも検定中止項目に引っかかることのないように注意されました。採点票を観ることは初めてでしたが、緊張を煽っているようでちょっと不快でした(笑)。

 説明が終わり、二輪小屋に移動し、プロテクターを着けて走行準備しました。ゼッケン11番で今日のトップバッターでした!ライディンググローブを着け、ヘルメットを被り、高ぶる気持ちを抑えて発着点に停めてある検定用のバイクNC750に向かいました。慣らし走行を終えたところで、検定走行を開始してくださいとのアナウンスが発せられたので、右手を元気よく挙げた後、指差ししながら車両前後の点検、乗車前の後方確認、ハンドルと前輪ブレーキを握って、更に後方確認して乗車、左右とミラー確認、といった動作をきびきびとこなしましたが、エンジン掛けるのを忘れて発進しようとしちゃいました。気を取り直して、エンジン掛けて、左右確認、合図、後方確認の後、ゆっくりと発進しました。いよいよ検定走行開始です。緊張感が少しずつ解けて、冷静な気持ちになってきました。発進後に左折して交差点を直進後、再び左折して外周を気持ちよく走行しようとした時、監視塔よりスピーカーを介して何やら指示の声が聞こえ、まさかの停止指示でした。左側の安全確認後に左合図を出して左端に寄って停止しました。なぜ?と不思議に思っていたところ、前に4輪の教習車が2台走行しているので、それらが外周を走行し終えるまで待てとのことのようでした。検定中止のはずはないと確信していましたが、とてもドキリヒヤリとしました。最初の課題は波状路と一本橋でした。エンストや脱輪だけはしないようにと慎重に初速を落としたつもりでしたが、やっぱり緊張のせいか、両方とも思いのほか早く駆け抜けてしましました。1秒不足で5点減点なので、10点以上マイナスかと冷静(?)に分析しつつ、次の課題のS字、踏切、坂道発進へと進みました。特に問題なく走行でき、急制動の課題になりました。後輪がロックしないよう肝に銘じながら4速まで上げて加速したところ、50 km/h近くまで上がってしまい、スロットルを直ぐに戻して、40数km/hでブレーキかけました。11m前のラインで余裕で止まることができました。その後、クランクとスラロームの課題をこなし、停止線で停まり、所定の動作の後、検定終了となりました。スラロームは意外と上手く走行でき、これまでで最速で駆け抜けました。検定終了後、監視塔の検定員の先生に呼び出されて検定走行の講評を伺いました。

 波状路と一本橋について、規定時間よりかなり短すぎる走行だったこと、確認と合図が遅れることがあること、視線を落としているような動作が見受けられたことなど、しっかりと見通されていて、細かく指摘されました。しかし、全体的には大きな問題となるような走行はなかったとのことで、合格を内心確信しました。

 それぞれの方へのプレッシャーを避けるため、2名の方の検定走行をロビーに戻って観察しました。お二人とも特に問題となるようなこともなく走行を終えていました。3人ともロビーで待機していると、かなりの間をおいて、検定員の先生がいらっしゃり、3名ともロビー内で検定合格を申し渡されました。やったあ!合格です。自動車学校での検定合格の喜びは何とも言えず、嬉しさがこみ上げてきました。これまでの努力が報われたことと、バイク最高峰の免許を取得できることの達成感を噛みしめつつ、免許の併記に関する事項や教習料の清算について説明を伺った後で解散となりました。解散際に安全運転で楽しいバイクライフを送ってくださいねという検定員の先生のお言葉が印象的でした。

 午前中に卒業してしまいましたので、帰宅後に午後はバイクに乗って少し走ろうとしていたところ、SNSで親しくさせて頂いている方よりお誘いを受け、ご所有の大型バイク2台を見せていただいたり、ご近所のバイク屋さんに連れて行って下さって国内外の大型バイクを見たりと楽しいひと時を過ごしました。

おまけ1 2015年8月25日(火)

 卒業証明書を交付していただくため、検定翌日の昼休み時間帯に自動車学校に行ってきました。教習1時間分の超過料金と昼間教習した際の夜間料金返還料金を相殺した結果、残金800円余を支払って教習料金の不足分を清算しました。その後、卒業証明書と関連した書類をいただきました。帰り際に二輪小屋に寄って、昨日使用した検定車NC750の写真を撮ってきました。二輪小屋には普通自動二輪の教習時よりお世話になった先生がいらっしゃり、早く終わりましたねと気さくに声を掛けてくださり、先生の方からお礼のお言葉もいただきました。感謝の言葉を返して帰りましたが、ここの教職員の方々は素晴らしいなあと感じました。

おまけ2 2015年8月28日(金)

 5月に普通自動二輪免許を併記したばかりですが、運転免許証にさらに大型自動二輪免許の併記をしてもらうため運転免許センターに行ってきました。朝8時30分からの申請受付なので、半休取って、7時半頃に愛車のCBR250Rで出かけました。1番目で受付後、手続き完了しました。運転免許センターには大学生ら普通自動車免許の受験者でごった返していました。彼らは学科試験があるため、皆緊張した面持ちで手続きを待って列に並んでいました。10時30分少し前に新免許証配付のアナウンスがあり、新免許証を受領しました。みきわめと卒業検定を一緒に受けた方と偶然会いました。交付された新免許証には普自二の隣に大自二が加わっていました。この免許証で排気量に関係なく国内外の市販バイクやスクターを運転することができます。大型バイクを運転したいという若い時からの夢の実現までもう一歩です(笑)が、免許交付されても大型バイクを所有して乗る予定は今のところありません。大型バイクペーパーライダーになりますが、中型バイクを運転していても大型自動二輪免許を保持したライダーとして安全運転に努め、他のライダーの模範になろうと心に誓います。免許取得後1年間は当該免許について初心運転者期間になり、普通自動二輪免許の初心運転者期間が終了となるため、特に気を付けようと思います。

 以上で、大型自動二輪教習記 2015を終わりにします。7月下旬より教習を開始したので、炎天下の猛暑や大雨の中での教習も多々あってたいへんな思いをしたこともありましたが、一ヶ月弱というあっという間の短い期間での教習でした。このホームページがこれから自動二輪の免許を取得される方々のご参考になれば幸いです。ここまでお読みいただきどうもありがとうございました。